我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

弱視は治療すれば良くなる?視力回復の経過とフレネル膜について

子どもの弱視の治療経過、視力回復をまとめました

眼科の定期検診に行ってきました。

今回、視力の変化があったのと、近視の度が進んでいたため、眼鏡を作り替えることになりました。

さらに、前回から指摘されていた右目の斜視の治療として、プリズムレンズを入れる予定でしたが、プリズムレンズの適応を超えているとのことで、フレネル膜プリズムに変更になりました。

今回は今までの視力の変化と弱視の治療経過、フレネル膜プリズムについてまとめていきます。

前回までの弱視の治療経過はこちらにまとめています。

kioureki-note.hatenablog.com

弱視って視力はどのくらい?良くなったの?

子どもの弱視が良くなったかというと、良くなりました

子どもは不同視弱視です。3歳児健診前からテレビを見るときに顔を傾けて左目だけで見る姿勢が気になっていて、3歳児健診でその旨を記載していました。

3歳児健診の視力検査で「見えない」とぜんぜん問題に答えられず、眼科を受診。

当時の視力は、裸眼で左は0.2、右は0.04

矯正しても左0.4~0.6、右0.1~0.2ほどで、視力が十分に矯正できませんでした。

現在の視力は、矯正視力で左1.2、右0.9です。

去年までは頑張って治療を続けても、矯正視力で右が0.4~0.6しか出ませんでしたが、この間の検査では良く見えていたようです。

医師には「視力が伸びるのは8歳ごろまでだから、これ以上はどうかなあ」と8歳のときに言われていたので、もう難しいかと思っていましたが、8歳でも伸びました。

弱視の治療って何するの?

右目の視力を上げるための治療として、次のような治療を行ってきました。

  • 視力が良い方の左目をアイパッチで覆い、悪い方の右目で視る
  • 視力が良い方の左目にアトロピンの目薬をさして瞳孔を開いた状態にして、わざと見え方をぼやけさせ、右目で視る。

いずれも、普段は視力の良い左目優位で見ているため、視力の低い右目をしっかり使って見る練習です。

アイパッチは勉強のときにつけると「見えにくい=勉強嫌だ」となりやすいので、ゲームなど、自らが能動的に視る活動でつけるようにと言われていました。

テレビは受動的に視る活動のため、ゲームなど、子どもが一生懸命視ようとする活動の方が良いそうです。

わが家のルールでゲームは週末のみなので、土日にアイパッチを2時間貼っていました。

アトロピンは眼科の検査で使用したことがある人もいると思うのですが、瞳孔を開く目薬です。それを毎晩良い方の目にさします。

このアトロピンの目薬は副作用として熱が出ることがあります。子どもも初めてさしたときはしっかり熱が出ました。

太陽がまぶしく感じたり、手元がぼやけて見えにくくなったり、毎日目薬をさすのを忘れそうになったりなどのトラブルもあり、なかなか大変な治療です。

アトロピンの治療は終了しましたが、アイパッチは現在も続けています。

フレネル膜プリズムとは

プリズムは斜視の治療に用います。プリズムの光を通した見え方の特徴を利用して、外側にずれている見え方を中心で見えるように補正します。

眼鏡に組み込むタイプのプリズムレンズでは見え方の補正に限度があり、子どもはその適応範囲を超えていたため、より幅広く対応できるフレネル膜プリズムで補正することになりました。

プリズム眼鏡について書いた記事はこちら。

kioureki-note.hatenablog.com

斜視があったらどうなるの?

子どもは右目が外上方にずれています。斜視で片目の眼球の方向がずれると何が起こるかというと、両目で物を捉えられないため「物が二重に見える」「目が疲れやすい」「立体視が発達しにくい」ということが起こります。

詳しい視機能検査を別の医療機関で受けましたが、右目の斜視の影響もあり、眼球運動が滑らかでなく、しっかりと両目で物を視る機会も少なく、視る力が弱いことがわかりました。

視機能は読み書きにも影響する機能のため、専門の訓練=ビジョントレーニンを受けることになりました。またビジョントレーニングについても触れていきたいと思います。

 

弱視があると、眼鏡を外さなければならないプールの授業はどうする?という問題が発生します。対策方法を書いた記事はこちらです。

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