我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

踵の痛みの症状がみられるシーバー病。インソールは効果あり?

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成長期の踵の痛みはシーバー病(踵骨骨端症)かも。インソール対策は有効か?

中学校の部活をしていた子どもが踵の痛みを訴え、足を引きずって歩くようになりました。遺伝性多発性外骨腫があり、もともと股関節と膝関節の痛みはあったので、ついに踵にも外骨腫ができたのか?と疑っていましたが、シーバー病でした。

シーバー病は名前は聞いたことがあったものの実際に経験したのは初めてでした。痛みの対策としてインソールを試したので、その効果についても綴ります。

シーバー病(踵骨骨端症)とは

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シーバー病は踵骨骨端症とも言います。

成長期の10歳前後の男の子に多く見られる病気です。

主な症状は、踵の痛みと腫れです。踵を押すと痛みが強く出て、歩いた時に踵に体重が乗ると痛みが増します。

成長期の踵の骨の端は踵骨骨端核と呼ばれ、手前には成長軟骨があります。大人になると成長軟骨が硬い骨になり、踵骨骨端核は前方の骨とつながって一つの骨になります。

踵の骨の端にはアキレス腱がついていますが、運動などでアキレス腱が引っ張られて踵の骨に負荷がかかり続けることで、成長軟骨の炎症や踵の骨の端部分が壊死を起こします。成長軟骨はやわらかいので負荷がかかりやすい部位です。

シーバー病の治療

踵の痛みで普通に歩くときにも足を引きずる状態だったので、病院へ行ってレントゲンを撮りました。すると、踵の骨の端が離れた部分にあり、シーバー病の診断でした。

整形外科では、安静にするように言われ、痛み止めのクリームが出ました。

シーバー病の対策ースパイクの買い替えとインソールの購入ー

サッカーの部活で履いているスパイクの底は硬く、踵への負担が大きいことも原因のひとつだといわれました。2週間ほど部活を休み、痛みは治まったものの、また部活を再開すると踵の痛みが再発するのは目に見えていたので、踵への衝撃を緩和するインソールの購入を検討しました。

スポーツ店でインソールの専門知識のある店員さんに相談し、すすめられたのは高級インソール。シダスのラン 3D プロテクトインソールです。

こちらをスパイク用と運動靴用に2セット買いました。

一見、本当に衝撃を吸収してくれるんだろうかと心配になる薄さのインソールですが、前足部と踵には衝撃吸収のジェルが入っていて、3Dの形状が足底のアーチをサポートして踵への負担を軽減してくれるそうです。

ソルボなどのもう少しリーズナブルなインソールとの違いをきくと、リーズナブルなものはただの下敷き感覚のため、足のサポートを考えるとシダスがおすすめなのだとか。ちなみに、足形を計測して自分だけのオリジナルインソール作成もできるそうです。

スパイクもサッカー専門店で相談し、地面からの反発がかかりにくいゴム底のものを買いなおしました。

このスパイクとインソールの組み合わせにより、足を引きずるほどの踵の痛みの再燃はなかったので、効果はあったのだろうと考えます。

偏平足もシーバー病の要因のひとつ

シーバー病という名前を聞いてからいろいろと調べていたら、偏平足もシーバー病を起こしやすい要因のひとつだとわかりました。たしかに、子どもは偏平足です。

遺伝性多発性外骨腫があり、股関節も膝関節も可動域制限があって体も硬く、いつも足を地面に擦り気味に歩いています。しっかりと足の指を使って地面をつかんで歩く経験が少なかった影響もあるのでしょう。

足底のアーチは大事です。足底のアーチが崩れると、足底だけの問題ではなく、全身の筋肉のバランスや姿勢にも影響します。

今回は靴とインソールで痛みの再燃がなかったので、これからは靴とインソールはしっかりお金をかけようと思いました。

一方、シンスプリントで脛(すね)の痛みが出た子どもはインソールでは解決しませんでした。シンスプリントの症状と経過については別の記事で書いています。

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