我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

斜視矯正のプリズム眼鏡とは

斜視の指摘を受け、プリズム眼鏡をつくるかもしれないので勉強します。

弱視治療中のわが子。現在は弱視治療眼鏡を常時装用しています。

ですが、斜視も指摘され、プリズム眼鏡をつくるかもしれないとのこと。

プリズム眼鏡について、私と同じように悩まれている方がいましたら、一緒に前学習していきましょう。

kioureki-note.hatenablog.com

斜視とは

斜視とは、眼球が外側や内側、上方や下方にずれている状態です。本来は両目の視線は同じ場所にそろっていますが、斜視では右目と左目の視線がバラバラです。

どこに視線がずれるかによって、外斜視、内斜視、上下斜視、回先性斜視などと呼ばれます。

斜視の何が問題かというと、両目を固定してしっかり視ること(両眼複視)が障害されるので、立体感や奥行きがつかみにくくなります。物が二重に見えることもあり、目の疲れにもつながります。

参考:日本弱視斜視学会 斜視

わが子の斜視の状態

わが子は右目の黒目がふとしたときに上方外側にずれます。はじめ診察を受けたときは斜位であり、あまり問題はないとされていましたが、今回は「ちょっとだけだけど視線のずれがあるから、右目でしっかり視れていない」と言われました。右目をしっかり固定して視るように、プリズム眼鏡の作成を検討するとのことです。

プリズム眼鏡とは

斜視や斜位で片方の目を優位に使う、物が二重に見える、目が疲れるなどの軽減を図るために選択される眼鏡です。

プリズムは光の進む方向を変化させることができ、斜視や斜位でずれている視線を矯正します。プリズムで視線をどれくらい変化させるかは、斜視・斜位の程度、外眼筋力の強さなどによって選択されます。

プリズム眼鏡の種類とメリット・デメリット

プリズムは角度がついたレンズを眼鏡にはめる「組み込み式プリズム」と、ギザギザの角度がついたフィルム上に加工されたプリズムを眼鏡に貼りつける「膜プリズム」があります。それぞれのプリズムのメリット・デメリットを挙げます。

【組み込み式プリズムのメリット】

・装用しても視力の低下はなく、ぼやけてみえることがない。

・外見上の変化がない。

【組み込み式プリズムのデメリット】

・レンズが分厚くなり、重くなる。

・大きなプリズム量には対応できない

・プリズム量に変更がある場合は、レンズごと作り変える必要がある。

【膜プリズムのメリット】

・組み込み式プリズムでは対応できない幅広いプリズム量に対応できる。

・フィルムを眼鏡に貼りつける仕様のため、重さに影響しない。

・症状の変化によるプリズムの変更も容易に行える。

【膜プリズムのデメリット】

・外見上眼鏡のレンズに縦線が入っているのがわかる。

プリズム眼鏡の価格

治療用眼鏡を療養費支給で買ったばかりで、実費での購入になるため、価格は気になります。膜プリズムは療養費支給適用外となるようです。

組み込み式プリズムの方が膜プリズムよりも高価です。店によって価格帯は異なります。

【組み込み式プリズムの価格(プリズムレンズ2枚1組)】

・A店:¥12,100~(プリズム量によって価格は異なる)

・B店:¥32,000

・C店:¥39,600

・D店:メガネフレーム+プリズムレンズセット:¥9,900~

【膜プリズムの価格(1枚)】

・A店:¥2,000

・B店:¥8,800+シート加工料¥2,200

・C店:¥8,640(貼り付け料込)

・D店:¥5,720

プリズム眼鏡調べのまとめ

子どもさんでは眼鏡に貼るタイプの膜プリズムをよくみかけます。膜プリズムではぼやけて見える点が気になります。学校の学習に影響ない範囲だとよいのですが。

お値段もそこまで高価ではなさそうで安心しました。

いよいよプリズム眼鏡をつくるとなったときのために少し心構えができました。

 

プリズム眼鏡の適応にならずフレネル膜プリズムになった記事はこちら。

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