弱視は良くなる?弱視の治療経過。
- 片目でテレビを見ていることから弱視が発覚。眼鏡と目薬とアイパッチで治療。
- 弱視とは
- 病院での弱視の診断
- 弱視治療用の眼鏡をつくりに眼鏡屋へ
- 視力が上がらないのでアトロピンとアイパッチの治療を開始
- 弱視は早く見つけた方がよいけれど、早く見つけるのは難しい
片目でテレビを見ていることから弱視が発覚。眼鏡と目薬とアイパッチで治療。
3歳児健診を受ける前ごろ、いつもテレビを見るときに右を向いて左目だけでみているのが気になっていました。しかも、テレビの真ん前で。テレビから離れたところに椅子を置いて座らしてもいつの間にか前に行っています。
それと、右目の黒目がふっとした瞬間に上を向いていることが多く、斜視があるのかなと思っていました。
3歳児健診で目の検査でひっかかり、病院紹介となりました。
もともと28週で産まれているので、NICUにいたころは定期的に眼科の検査がありましたが経過では異常なし。しかし、成長するにしたがって片目の弱視がでてきたようです。
弱視とは
弱視は眼鏡を装用しても視力が十分に出ない状態のことを言います。
視力は成長とともに上がっていき、0歳での視力は0.1です。3歳ごろになると大人と同じ視力を獲得すると言われています。もし、子どもの視力が十分でなくても、3歳の子どもは「見えにくい」ということを伝えることが難しく、多くは3歳児健診や就学時健診で見つかります。
弱視には、両岸の視力障害がみられる屈折異常弱視、片目の視力障害がみられる不同視弱視、斜視があるために片目の視力障害が起こる斜視弱視、生まれてから目の病気などで片方の目を使わない期間があり視力が出ない形態覚遮断弱視に分けられます。
参考:日本弱視斜視学会
病院での弱視の診断
病院で検査した結果、斜視ではなく斜位で不同視弱視という診断でした。
斜位とは片目ずつ調べると視線がずれる状態で、普段は両目の視線はそろっています。
眼鏡で矯正しても、右目は0.1出ず、左目は0.4~0.6くらいでした。
治療用の眼鏡をつくることになりました。
弱視治療用の眼鏡をつくりに眼鏡屋へ
弱視治療用の眼鏡をつくりに、病院から紹介された眼鏡屋に行きました。
弱視治療用の眼鏡のフレームは数が少なく、とにかく丈夫で、鼻パッドあり(後付けでないもの)のものをお願いしました。以前、上の子どもの眼鏡で鼻パッドが後付けのものを買ったら簡単に折れてしまった経験があり、物を乱暴にしか扱えない幼児の眼鏡なのでとにかく折れにくいものをお願いしました。
最近、JINSとかzoffとか安い眼鏡屋でしか眼鏡を購入してなかったので金額にたまげました。いえ、毎日使うもので生活に欠かせないものなので惜しみません。治療用の眼鏡なので医師に治療用眼鏡等作成指示書・診断書を書いてもらい、眼鏡屋の領収書と合わせて申請すれば費用は返ってきます。病院や眼鏡屋さんがが対応してくれます。ただし、5歳未満は1年に1回ですが、5歳を過ぎると2年に1回しか申請できません。視力が上がると度を変える必要があるのでタイミングが必要ですね。
もう2回眼鏡を変えました。
初めにつくった眼鏡が本当に丈夫で、弦がひん曲がっても折れないし、本当にありがたい眼鏡です。普通の眼鏡ならぽきっといっていたでしょう。だからずっと同じ眼鏡をサイズと色を変えてお願いしています。
しかし、この眼鏡、もう生産終了になるのだとか。今回の眼鏡もメーカーに残っているものを取り寄せしてもらいました。もう2年後はないでしょう。悲しい。。。
視力が上がらないのでアトロピンとアイパッチの治療を開始
定期的に受診して視力検査を行っていましたが、視力が上がらないのでアトロピンの目薬とアイパッチの治療が始まりました、アトロピンの目薬は瞳孔を開く作用があります。良い方の目に目薬をさして瞳孔を開き、わざとぼやけた状態にさせて悪い方の目でしっかりと見る治療です。ゲームをするときなど、集中するときにはアイパッチを良い目に貼って悪い方の目だけで見る練習をします。
子どもも私も慣れるまではストレスでしたがもう4年近くになると子どもから目薬さして、アイパッチ貼ってといってくれるようになりました。
少しずつ悪い方の目の視力も上がり、今では眼鏡で矯正して右1.0、左0.6~0.7は出るようになっています。
弱視は早く見つけた方がよいけれど、早く見つけるのは難しい
視力が成長するのは8歳ぐらいまでで、それ以降、弱視の治療をしても良くならないと医師に言われました。弱視の治療は早期に始めるほど良いとされていますが、見つけるのはなかなか難しいと思います。とくに片目だけの場合は。
わが子は3歳児健診で言われていることが理解できない方が大きいために全問不正解で、早産・超未熟児の既往があるから病院紹介になったものの、勘のいい子ならするっとクリアしてしまうでしょう。
眼鏡を初めて子どもがかけたとき、「あ、お母さんの顔が見える」といわれました。今まで見えてなかったんですね。産まれてからぼやけた世界が当たり前だったのが眼鏡をかけて世界が変わったことだろうと思います。視力が伸びるタイムリミットが迫ってきているので、もう少し視力が安定するようになればいいなと思います。
斜視を指摘されて治療としてのプリズム眼鏡について調べた記事はこちら。