我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

続・繰り返す子どもの腹痛は虫垂炎でした。緊急手術となりました。

子どもの腹痛をあなどるなかれ part2

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子どもが急な腹痛と嘔吐の症状を繰り返すこと10回近く。

病院を受診しても「胃腸炎」「精神的なもの」と虫垂炎の確定診断がつかず、そのたびに抗生剤で炎症と痛みをおさえてきました。

詳しい検査か検査ができる病院へ紹介してほしいと相談するも主治医が却下。

症状が出ている時に診てもらっているのに「たいしたことない」で帰されてしまう。

このままでは本当に大変なことが起きてしまうと思い、次に腹痛が起こった時に子どもをしっかり診てもらえる体制をつくるために自分で動きました。

そして、ついに診断がつく時がやってきたのです。

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強い腹痛の症状再び。相談していた小児科を受診。

学校から「腹痛と嘔吐の症状がある」と連絡があり、迎えに行くと、顔が土色になった我が子がいました。保健の先生には「様子を見てから病院に」と言われましたが、「これはすぐに行かなければならない」と判断し、すぐさま以前に話をしに行った総合病院の小児科へ連絡し、受診しました。

あいにく、以前受診したときの医師はいませんでしたが、虫垂炎を疑い、超音波検査が行われました。「また、虫垂の腫れは見つからない。と済まされるかもしれない。」と不安でしたが、技師の方が子どもをみて「こんなに痛がっているんだから、悪い所がないわけがない。絶対に探すからね。」と言ってくれました。本来、虫垂があるべきところが腫れていなくても「どこかに絶対隠れているはず」とくまなく探してくれたおかげで腫れが見つかったのです。

ここからは外科が引き継ぎ、このままの状態が続けば明日に手術をするということになりましたが「明日は子どもの手術をするのに人が足りないから、小児外科のある病院へ移ってほしい」と言われました。子どもは腹痛で起き上がれず、嘔吐を繰り返している状態。この状態でも搬送はないのか、、、と思いましたがそんなこと言ってる場合ではありません。

車いすを借りてタクシーを手配し、わが子を小児外科のある病院へと連れていきました。

虫垂炎の診断、緊急手術

小児外科ではすでに医師がスタンバイしていてすぐにCT検査になりました。

CT検査をすると、虫垂が本来あるべきところになく、腹壁に真横にはりついているとのこと。「こんなに痛がっているんだもん。良くしてあげなきゃ。すぐに手術して虫垂を切除します。」と緊急手術になりました。

あれだけ、今までの病院では渋りに渋られていたCT検査をさらっとし、異常が見つかったからすぐに手術という流れがその時の私には呑み込めず、「え、今から手術?」と頭がついていかない状態でした。

あっという間に手術の段取りが整えられ、手術になりました。子どもも痛みとしんどさで疲れ果てていて「今から手術するの?」と一瞬不安気な顔を見せましたが「これで痛くなくなるよ」と先生に言われて納得しました。

手術は1時間もかからないほどで終わり、医師から説明を受けました。

「虫垂がカチコチのこん棒みたいになって腹壁にはりついていた。腹壁から虫垂をはがすのに少し手間取ったので、その痛みが出ると思う。虫垂の中は膿がたまっていて破裂寸前だった。取ってよかった。」と言われました。「カチコチになっていたのは抗生剤で炎症を抑えることを繰り返していたからだろう」とも。「垂れ下がっているはずの虫垂が腹壁に張り付いていたので超音波でみてもわからなかったのだろう」とのことでした。

虫垂炎の手術後の経過

その後の経過も順調でした。おへそから内視鏡手術でしたため、手術跡も全くわかりません。きれいに腹痛も治まりました。その後は一切、あの時のような腹痛と嘔吐を訴えることはありません。やっと治った、本当によかったと思いました。

そして、最初にこの病院にかかれていれば、こんなに長く子どもが苦しむことはなかったのだろうとも思いました。

子どもの虫垂炎の裏事情

これは、相談した小児科で聞いた話です。

虫垂炎は外科の病気だが、外科は子どもの手術を行うのに慎重になる。

CTの子どもへの影響や手術の麻酔や合併症などのリスクが怖いから、できるだけ手術を行わない方向へもっていく。今ある症状が手術をしなくても抑えられるのなであれば、手術はしない判断をするだろうと。

1年かかって診断、手術をして思うこと

小児外科は子ども専門の外科だからでしょうか。CTや手術に躊躇はありませんでした。けれども小児外科のある病院は数少なく、限られています。紹介状なしで診てもらえる病院も少ないでしょう。

子どもの腹痛の原因は、いろいろな原因が考えられると思います。複数の要因が重なって起こっていることもあるでしょう。ただ、中には我が家のようなケースもあるということを知ってほしいと思いました。

「何かおかしい」と保護者が感じれば、その勘はあっていると思います。子どもの症状に対して、適切な診断、治療が受けられるように願っています。