我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

子どもの繰り返す腹痛は虫垂炎でした。診断がつくまで1年かかりました。

子どもの繰り返す腹痛をあなどるなかれ part1

f:id:kioureki-note:20220206133053j:plain

子どもの繰り返す腹痛、ただの腹痛ではないかもしれません。

我が家がそうでした。虫垂炎だとわかった時には、最初の腹痛から約1年間が経過し、その間に何回も腹痛で受診していました。診断がついた時には即手術の状態。

子どもの場合は、いわゆる教科書的な症状どおりでないことも多いです。

実際に「虫垂炎では嘔吐しない」「虫垂炎と診断される数値ではない」など、教科書的なデータや症状に当てはまらないからと虫垂炎の可能性を切り捨てられることが度々ありました。

最初の腹痛と診断

わが子が10歳ぐらいのとき、急に腹痛を訴えました。ついさっきまで元気だったのに、急にうずくまって吐き気もあり、37.6度の発熱もありました。本人は便秘になって便が出ないせいだと思っていたようですが、くの字になって丸まり、かなり痛そうでしたので病院に行きました。

検査の結果、虫垂炎の可能性があるけれども、超音波検査でみた中枢の腫れ具合と炎症値からは、データ的に虫垂炎と言い切れる数値に達していないと言われました。

「CT検査で確認してほしい」と申し出ましたが、子どもだからできないと却下され、抗生剤の点滴で炎症を抑える治療を行い、腹痛が治まるのを待って治療は終了となりました。

二度目の受診

その後も子どもが腹痛と吐き気を訴えることがたびたびありました。半日程度で痛みが治まるときもありました。

強い腹痛と嘔吐の症状があった時に、最初にかかった病院へ行きましたが、今度はさらっと血液検査だけして「前よりも炎症値も低いし、前と同じでしょう」と抗生剤の内服薬のみの処方でした。

「前回以降も何度も腹痛と嘔吐の症状を繰り返しているし、詳しく検査をしてほしい。ここでできないのであれば、検査ができる病院を紹介してほしい」と主治医に伝えましたが、主治医の返答は「腹痛と吐き気の症状があり、抗生剤で痛みと炎症は治まったので、胃腸炎にでもなったんでしょう。私が胃腸炎と診断しているのだからそれ以上の診断はない。」といわれ、検査も紹介も却下されました。

二度とこの病院にはかからないと強く思った瞬間です。

度重なる腹痛で救急診療所を受診

その後も半日~1日程度で治まる腹痛はたびたびありました。

あるとき、強い腹痛と嘔吐があり、土曜の夜間でしたがかなり痛みを訴えていたので救急診療所に行きました。診療所の先生は「ここでは詳しい検査ができない。今は抗生剤で炎症を抑えるから、痛みが朝まで治まらなければ休日担当の総合病院の小児科にかかるように」と言われました。

朝になっても痛みが治まらなかったため、言われたとおりに休日担当の小児科にかかりました。小児科の先生は虫垂炎を疑って外科の先生にもコンサルしていましたが、超音波検査で虫垂の腫れが確認できず、翌日の診療時間に外科にかかるように言われました。

翌日、外科を受診しましたが、子どものこともよく診ずに「虫垂炎では嘔吐しない」「思春期の子どもによくある精神的な腹痛と嘔吐だ」と鼻で笑って言われました。

この態度で私もさすがに怒りが沸点に達し、この病院にも二度とかからないと強く誓いました。だんだんと受診できる総合病院が減ってきて、どうしたものかと悩みました。

繰り返す腹痛について小児科へ相談

その後も数回腹痛を繰り返しました。半日程度たてば治まるときもあったので、本当に言われた通り「精神的なものなのかもしれない」と落ち込むこともありました。

ある小児科にかかったときに「以前、精神的なものと言われた」ことを話すと、「学校にも休まず通って、スポーツもやってるような子が精神的な腹痛と嘔吐を繰り返すとは思えない」と言われたのをきっかけに、「私がこのまま落ち込んで、子どもをこのまま放っておいてはいけない」と目覚めました。

かかりつけの小児科へ相談に行き、次、腹痛が出たときに検査体制の整った小児科で診てもらえるように、事前に入院施設のある総合病院の小児科を受診しました。

総合病院の小児科で、今までの繰り返す腹痛とそのたびに虫垂炎を疑われるものの、抗生剤で炎症を抑えてきた経緯を話し、その旨をカルテに記載してもらいました。そして、次に腹痛が出たときにその小児科に連絡すれば診てもらえるところまでつなぐことができ、少し安堵したのです。

 

kioureki-note.hatenablog.com

に続く。。。