我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

突発性難聴になった私が受けた治療のすべて。

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突発性難聴になって耳鼻科で受けた治療を公開

突発性難聴の診断を受け、治る確率が30%と言われて絶望的な気持ちを味わいました。突発性難聴の診断を受けた人は同じ気持ちだと思います。治るための治療法を提案され、治療を受けたときのことを、突発性難聴と診断されて不安思いをしている方に共有します。

治療方法は当時、私が受診した耳鼻科で行われた方法です。ほかの治療を行っている耳鼻科もあると思いますので、ひとつの治療法として参考にしてみてください。

突発性難聴の治療とは

突発性難聴の治療法ははっきりと確立されていません。一般的に行われる治療は複数の薬を用いる薬物療法です。主にステロイド剤が使われます。そのほか、ビタミンB12、循環を改善する薬、神経のはたらきを促す薬も状態に応じて用いられます。

突発性難聴に対して次のような治療を行っているところもあります。ただし、これらの治療の評価は定まっていません。

・顔面低レベルレーザー照射

ステロイド鼓室内注入療法

・高圧酸素療法

・混合ガス療法

・星状神経節ブロック

・鍼治療

突発性難聴の診断を受け、私が提案された治療法

私が受診した耳鼻科ではステロイド剤を点滴する治療法の提案を受けました。

突発性難聴は症状が出てから1週間以内に治療を始めないと治らないことが多い。うちでは多めのステロイドを何日か点滴して徐々に量を減らして1週間続けて点滴する治療を行っている。でも治療をしても治らない場合もある。毎日点滴に通ってもらうことになるけれども受けますか?」と言われました。

もちろん「受けます」と答えました。

「このまま、耳が聞こえなくなるのは嫌だ。治る確率がある治療は何でも受ける」という思いでした。

飲み薬としてビタミンB12製剤のメチコバールなども出ました。

私が受けた突発性難聴の治療とは

点滴室で大量のステロイド剤を点滴します。

点滴を開始してからすぐに、急に心臓が暴れ出す感覚でバクバクし始め、動悸がして胸が苦しくなりました。看護師さんに伝えると点滴速度を遅くしてくれて、しばらくして落ち着きました。

1日目が終わり、次の日にむくみを感じました。2日目、3日目とステロイドの点滴を続けていると、最初は顔や足のみに目立っていたむくみが体全体にみられるようになり、体もだるくなってすごくつらくなってきました。

「耳は治したいけれど、このままだと動けなくなってしまう」

当時子どもを出産して5カ月ぐらいで上の子の世話もある私が倒れるわけにはいかず、点滴を止めてもらう相談をしようと決心しました。

4~5日治療してから「むくみがひどくなってきて動くのさえ辛いので点滴はもう続けられそうにありません」と伝え、点滴治療は終了となり、内服治療を10日間程度続けました。

突発性難聴で行うステロイドの点滴治療って?

当時、私は「パルス療法」と主治医より説明を受けていましたが、改めて自分の受けた治療について調べたところ、「ステロイド漸減(ぜんげん)投与」だということがわかりました。

「パルス療法」は、大量のステロイドを3日間集中して点滴する治療法で、IgA腎症や多発性筋炎、気管支喘息、リウマチ性疾患など炎症疾患や自己免疫疾患に広く使われている治療法だそうです。

ステロイド漸減(ぜんげん)投与」は大学病院などで突発性難聴に用いられる治療法で、最初の数日間は多量のステロイドを点滴し、徐々にステロイドの量を減らしていく治療法です。私が受けたのはまさしくこの治療でした。

突発性難聴、パルス療法」で検索してもヒットしない理由がわかり、すっきりしました。

突発性難聴の治療の基本はステロイド治療。病院によって治療方法は異なる。

自分が突発性難聴の治療を受けたあとに、当時のことを振り返り、調べてみてわかったのは、突発性難聴の治療法ははっきりとは確立されておらず、ステロイド治療を行う病院が多いものの病院によっても行う治療法は異なるということでした。

私が突発性難聴になったときにみられた症状検査については別記事で詳しく説明しています。

ステロイド漸減(ぜんげん)投与の治療結果はこちらの記事で詳しく説明しています。