我が家の既往歴ノート。

子どもや私の病気の既往歴を綴ります。

色覚異常テストを受けた子どもは何型?

色覚異常テストを再度受けた子ども。何型だった?

2002年に学校保健法施行規則の一部改正により、多くの学校で色覚検査が学校で行われなくなりましたが、自分が色覚異常だと知らないことによって不利益を被ることがあるとして、2014 年に学校保健安全法施行規則の一部改正等の通知により、希望者のみに限られますが、学校にて色覚検査のスクリーニングが行われるようになりました。

一度、小学校時代に色覚検査を受けた子どもですが、再度、中学校で色覚検査を受けることになりました。

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色覚異常テストを再び受け、赤緑色覚異常と診断がつく。

中学校に入り、色覚検査の手紙が配布された時点で「以前、一度眼科で色覚検査を受けて色覚異常があるといわれたものの具体的な注意点などが理解できていない」旨を学校に相談しました。

すると、眼科医によって色覚異常に詳しくない先生もいらっしゃるので、色覚異常の知識に詳しい学校医の眼科受診を勧めるといわれ、眼科受診しました。

行った色覚検査は以前と同じく「石原色覚検査表」と「パネルD-15」を行いました。診断は「赤緑色覚異常、軽度~中等度」です。

赤色、緑色を感知する力が弱いということでした。

色覚異常の詳しい解説や本人が認識している色は特徴的であること、将来つけない職業や困難に直面する職業があることなどの説明を受け、色覚異常の書籍を読むことを勧められました。

「今後、進路で悩むことがあれば相談に来てください」の先生の一言にも救われた思いがしました。

色覚異常を知るためのおすすめの本

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「眼科オピニオン 色覚異常(中山書店)4500円+税」です。

先生が貸してくださったのですが、じっくりと読みたかったため購入しました。1998年初版の古い本です。古本屋でしか手に入らないと思います。

色覚異常当事者や家族からの視点の話が載っているから、これから実際に生活していくうえで参考になると思う」という先生のお話でした。

色覚異常当事者や家族の方、関わる方の立場から学校、就職、社会生活、結婚などに関しての経験などが載っています。現在、色覚異常があって慣れない職業は航空機乗組員、鉄道関係、海技従事者、警察官、自衛官、消防士などです。医師、医療関係の道には制限がありません。(学校によって条件があるところもあります。)

ただ、医師、医療の道を目指すと、皮膚や排せつ物、血液の色、顕微鏡での検体など、色の判断ができないことでのなんかしらの壁があることも記してあります。

女性では、料理において肉の焼け具合がわからない、買い物に行っても肉や野菜の鮮度がわからない、楽しいはずの洋服選びやメイクが苦痛などの事例も挙げられていました。

編集者やインテリアなどでカラーデザインなどの色に関わる仕事は理系に限らず文系でもあります。

どの種類の色覚異常であるか、程度によってもさまざまですが、こういうこともあるというのが参考になります。

赤緑色覚異常が間違いやすい色

・緑ー茶

・緑ーグレー、黒

・ピンクーグレー

・ピンクー水色

・オレンジー黄緑

・赤ー緑

・赤ー黒

・青ー紫

実際、子どももこのように色を表現します。とくに、緑と茶色、赤は区別がつきにくいようです。

ピンクのメイクをしていると「なんでそんな青くぬっているの」と言われたことや、ある朝上下真っ赤な服で登場したので「今日は派手やな」とびっくりしていると「なんで?」みたいな顔していたこと、虹の色の数が少なかったことなどが思い出されました。

色覚異常テストは受けてよかった?

色覚異常についての知識のある先生のもとで色覚検査を受け、良かったと思えました。

・丁寧な説明を受けたことで、はっきりと子どもの色覚の特性を知ることができ、色の見え方や困ることなどの予測がある程度持てたことたこと

・将来、子どもが進路について色覚異常で困難があるだろう道を選ぶときに相談できる場所ができたこと

 

その子供は今、理系の道に進もうとしています。

理系でも情報や数学、物理学などの色を必要としない分野はあるので、子どもの希望の道を見守っていき、必要であれば助言したいと思います。